劇団麦のtomoです。
先日、オクト・パスの石川裕人さんが
お亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
tomoが初めてお芝居をしたときの作品と演出が
裕人さんでした。
名取突GEKI祭の「阿呆病棟」というお芝居。
名取市在住の市民を巻き込み、地元の演劇人も加わり
作ったお芝居でした。
お芝居をやってみたいなぁ・・・って思っていたときに
市のお便りに何気なく載っていた役者募集の記事。
しかも市民参加ということで、まったくの未経験の私でも
できるかもしれない、とオーディションに参加したのでした。
その時は、裕人さんの存在は全く知らず・・・。
地元演劇人もほとんど知らなくて、一緒に舞台に立つ
小畑次郎さんや絵永けいさんも知らなくて・・・。
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ホントすいませんm(__)m
オーディションで選ばれた市民役者たちは
知らないことをいいことに、言いたい放題やりたい放題!
恐れを知らない市民役者たちの勢いは、そりゃ素晴らしいものでした。
一緒に参加していた、麦OBのK氏は、セリフを削られ・・・
代わりと言っちゃなんですが、チョイ役だった私の
役が変更され、出番が増え、本番数週間前に数ページ加えられ。
K氏を焦らせたのも、もう10年前の出来事なのですね。
裕人さんは、あまりダメ出しをしない人で、
素人の私たちは、手を変え品を変え、アドリブを入れ、
楽しんでお芝居に取り組むことができました。
演出の意図とするものから大きく外れなければ
多くのダメ出しはありませんでしたね。
この「阿呆病棟」がきっかけで、「劇団なとり」を結成。
「劇団なとり」で劇団麦40周年公演の「イーハトーボの劇列車」に
乗客役で出させてもらったり・・・。
名取文化会館の催し物に出させてもらったり。
たくさんの経験をさせていただきました。
「阿呆病棟」の出演がなければ、私は今
お芝居していないと思います。
きっと、今でも「観る側」だったでしょうね。
「いいなぁ・・・」って思いながら、観ているだけだったでしょう。
演じる楽しさを教えてくれたのは、裕人さんなんです。
なんだかんだ言って、もう10年役者やってるんですから
本当、感謝です!
そして、今日もお芝居が出来る幸せを感じています。
大変なときも、ちょっと辛いときもあるけれど
やっぱ、お芝居って楽しい!!
笑顔で帰っていく、お客様のお顔を見るのも嬉しい。
これからも、芝居の楽しさをお伝えできれば・・・
芝居から人生の何かをつかみ取っていただければ。
そう思っています。